驚愕の第三セクター 七福神センター(石川県)

週末を利用して楽しんだ北陸バスツアー。

その帰路において、驚愕の施設を知ることとなったので、早速紹介。

七福神センター

場所は、能登有料道路の「白尾IC」すぐそば。まず、外観はこんな感じです。


龍・謎のモニュメント・スフィンクス・ピラミッド。

このばかでかい龍のモニュメントは能登有料道路から見ることができ、その時点で「一体あれはなんなんだ?!」っていう異物感満載です。まさか自分等がこの施設に寄るとは思っても見なかったのですが、しっかりツアーに組み込まれていました。

施設案内図。

ここが旅行スケジュールに書いてあった「七福神センター」か。。と思いつつ、館内はいいから、美しい日本海を単独で楽しもうと思っていたら、甘かった。。

ものすごい胡散臭いセンターの男性ガイドさん(すみません。。)が付き、施設内へ誘導されてしまいました。

まず最初の案内先がこれ。

「宝石庭園」とはいったい何だ???

ゲートをくぐると、こんな七福神が出迎えてくれます。
どことなく胡散臭さを漂わせる七福神の像。そしてなぜ賽銭箱が??投じられたお金はどこへ・・・・?

七福神についての説明を聞きつつ、メインの「宝石庭園」へ。

こんなや、、、


こんな、、、、

ちょっと綺麗に写真がとれなかったけれど、この石のひとつひとつが全て宝石。

また、巨大なアメジストや紅水晶などがどかんと野ざらしで置かれていました。

いったいこの施設は・・・?そして徐々に明かされる事実・・・・・

まず、あの龍の頭について、センターのガイドさんは誇らしげに語りだしました。

「あの龍、建造費いくらだと思います?!」


「あの龍」。

回答・・・「1億円」 ((@@; ええ?!あれに?!!(心の声))

あの珍奇な建造物に?!1億円?!どこからそのお金が?!なぜあんな珍奇物に1億円も・・・?!

それから、信じられない事実が次々と明らかになります。

この施設は、かの竹下登内閣時代、「ふるさと創生事業」として、各市町区村に資金1億円を交付したその産物らしいのです。。。(@@;;;(これはあとで調べた)

ふるさと創生事業(wikipedia)

ガイドの方は「ここは第三セクターで、市からきちんとお金が出ている」ということをやけに強調していました。胡散臭さ回避のためだろうか・・?

しかしかえって増幅する不信感。

宝石庭園の説明が終わり、次なるスペースはこんなゲートの先に。

この先は、「一大トルマリン宣伝スペース」となっています。建物名称としては、「能登宝石センター」。

トルマリンについての説明・電気発生の実演から始まり、私の目には催眠商法まがいのトルマリン製品についてのセールストークが繰り広げられていきます。
(注:あくまでも、個人的な印象)

当初10分から15分で終わりますと説明のあったガイドも、すでにその時間は無視されている様子。

そして、一大トルマリン宣伝スペースを抜けた先には、今度は一大宝石販売場が広がっていました。

そこでまたさらに続くトルマリン説明。(ちょっとこの辺はよく聞いていなかったので詳細は不明)

この一大宝石販売場もなんだかすごく違和感を覚える内装でした。天井にはシャンデリアがいくつも下げられていたり、なんか北斗の拳のキャラクターが盗品としてもってそうな、金縁のなんともいえないデザインの鏡がおいてあったり。

宝石の価格はあまり詳しくないのですが、メモしてあとで調べてみた限りでは、可もなく不可もなく?といった感じ?品質にしては安いのかもしれませんが、ちょっとわかりません。普通に10万円を超える製品が沢山展示してありました。

このあたりで、説明を聞いていた数人の方が何らかの商品を購入した様子。

これ以上は時間の無駄と判断し、出口も近いようだったので勝手に脱出することとしました。

ところで、この一大宝石販売場の次の間は、こんな中華料理レストランとなっています。

日本海が一望できる、すばらしいビュー。

この、旅人?を癒すドライブイン部分等が本来このセンターが存在意義を発揮するところと思うのですが、一般客は一切見当たらず、その代わりバスツアー客用と思われる予約がいっぱいの様子でした。

そこで、普通のお客さんにも開放しているのかと確認してみたところ、「してますよ~~、、今日はみてのとおり予約のほうでいっぱいですのでアレですが・・」というような返事。(若干歯切れ悪かったような・・・)

しかし、それにしても無駄及び胡散臭感120%の館でした。。。

恐竜化石館等の方はまったくチェックしなかったのだけれど、そちらは700円と銘打っておきながら、真っ暗で人もおらず見放題らしい?(ネット情報)

ともかくも、私にとっては驚愕の社会科見学でした。。

とんでもない無駄金に自分の血税が投じられてるってことが現実にあるんだ。。。。(@@;;; とかなり生生しく経験しました。。

このふるさと創生事業(wikipedia)については、あまりに衝撃だったので、参考文献で上がっていた本まで注文してしまいました(@@;;

おらが村の一億円は何に化けたか―笑撃の“ふるさと創生”使いみち白書 (ON SELECT)
4277880053

もうちょっと政治を見る目をしっかりもたないと、結果わが身を滅ぼすのかな・・と考えさせられました。。

能登へお出かけの方には、社会科見学?としてお勧めのスポットです!(@@;;;

まず、ちゃんと新聞読まなきゃ。。

龍の視線の先には、美しい北陸の空。。。こちらは素晴らしかったです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました