「雨の降る日曜は幸福について考えよう」橘 玲

雨の降る日曜は幸福について考えよう Think Happy Thoughts on Rainy Sundays
4344006712

なんとなく気になって手にとった1冊。

静かで理知的な文章がなんだか新鮮で、不思議な感覚で読める本だった。「雨の降る日曜」という表現が、この人の文体にぴったりだと思った。

内容で印象にのこったところ。

・「自由」な社会 ・・・他者の欲・権利 と 自分の欲・権利 のぶつかりによる「生きづらさ」

・平和主義者は、軍隊は否定するが警察力は否定しない。どちらも「抑止力」なのに。

・福祉は豊かな人から貧しい人への再分配。福祉の強い国に起こる移民排斥運動

・「リバタリアニズム(自由尊重主義)

・保険は「宝くじ」

会社や国家に依存しないで生きていくには。「リバタリアニズム」っていうのが新しいキーワードだったので、近いうちに著者のお勧め本をまとめ読みしたい。

紹介本ピックアップ

監獄の誕生―監視と処罰
ミシェル・フーコー 田村 俶 Michel Foucault
4105067036

著者が最も影響を受けたという本

ベッカー教授の経済学ではこう考える―教育・結婚から税金・通貨問題まで
ゲーリー・S. ベッカー ギティ・N. ベッカー Gary S. Becker
4492312501

経済学の正しい使用法―政府は経済に手を出すな
ロバート・J. バロー Robert J. Barro
4532145902

バロー教授の経済学でここまでできる!
ロバート・J. バロー Robert J. Barro
4492313281

自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門 (講談社現代新書)
森村 進
4061495429

アナーキー・国家・ユートピア―国家の正当性とその限界
ロバート・ノージック 嶋津 格
4833221705

自由のためのメカニズム―アナルコ・キャピタリズムへの道案内
デイヴィド フリードマン David Friedman
4326101466

自由の倫理学―リバタリアニズムの理論体系
マリー ロスバード Murray Newton Rothbard
4326101458

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