「ことばの教養」外山滋比古

外山滋比古さんの本が俄然気に入ったので、また読んでみた。

ピックアップ

・言葉をゆっくりすることで、社会に落ち着きが生まれる?

・日本語:タタミの上に座って話す 欧米語:立って話す

・若者の言葉は結構保守的

・「~と思います」悪文?

・イギリスの紳士は速達を出さない

・「イタリアでは、急ぎの郵便は隣のスイスで投函したほうがいい」

・真の感銘は、あとから何度も回想された理解、ほんとうに影響を受けた本・・・最初はよくわからなかった本、読むに値する本は、頭の中がかき廻される

・読書はとんでもない偏りが自覚されないままになっている

・『碾臼』マーガレット・ドラブル

・辞書の面白さ ・・・分かりきっていると思っている言葉の項を丁寧に読む

・『科学者とあたま』寺田寅彦

・『みずから考えること』石井正

・読書の愉しみは、気楽な雑談会等で最も鋭く感じられる

・『実践批評』 I・A・リチャーズ

・『曖昧の七型』ウィリアム・エムプソン

・外国語の極意は辞書をひきつくして、ことばの底を流れる民族の心を探り当てること

・演劇のおもしろさ ことばによって人間の心理を動かす

・手紙を書くのは心の装い。手紙は美しいひとを作る

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著者が、風邪などで具合の悪いときに、枕元に辞書をおいて、それを熟読するっていうくだりを読んで、なんだかほほえましいなと思いました。

以前、イタリア語の辞書を「読む」っていうのを(冒頭とか巻末だけだけど。。)をやってみたけれど、確かに思っている以上に愉しかったです!(この「愉しかった」の中身はこんな意気込みで作ったんだ~とかこんな工夫がしてあるんだ~っていう部分でしたが)

なんだか、こんど自分が風邪を引いて寝込むことがあったら辞書をよんでみようかと思いました。
(普通に読めばいいけど、なんかこのシチュエーションをためしてみたい。^^;)

ともかく、外山さんの本はなんだか無闇に愉しいです。お勧め。
日本人であること、日本語をつかうということに何だか前向き?になれる気がします。

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