「他人を見下す若者たち」 速水 敏彦

最近気になる要素だったので購入。

●ピックアップ●

「仮想的有能感」 他者軽視→無意識的に自分の価値を相対的に高める

・「悲しみの文化」→「怒りの文化」に移行

・自尊感情が傷つけられることに過敏/社会的・間接的事項には鈍感

・順位付けをしない学校→互いの長所がわかりにくい・自己肯定しにくい

・本物の自己肯定感は長い年月を通じて培われる

・ストレス :自分が他者に与えているとは全く考えず、自分のみが被害者という感覚

・人間には、個性化も大事だがそれ以前に社会化が必要

・・・・・
ネットでの書評にもありましたが、著者の主観に基づいたように思われる文章もかなりありました、が、個人的には著者の造語、「仮想的有能感」というキーワードはとてもすっきりと自分に入ってきました。そして、タイトルは「・・若者」となっているので反感を呼んでいるようですが、実際には中高年者についてもこの「仮想的有能感」を持った人間が多いと述べられています。(ただ種類が違うと分析)

若者が、、中高年が、、と書きましたが、実際自分自身にも置き換えられる話。この「仮想的有能感」は多かれ少なかれ、だれでも持っているものと思います。それに、こういった本を手に取っている時点で、なんとなく他者を見下しているのかもしれません(- -; 自分は違う、自分はそういう若者を分析できてるんだよ、、みたいな。

ともかくもこの他人軽視・無視の感覚はここのところ頻繁に感じることで、自分自身もそういう風潮に流されていると思っています。道をゆずる・ゆずらない、知らない人間に対しての対応とか。どうしてこうも他人に対して同情や尊敬を持ちにくくなってきたのか。。でもそんななぞ?についてこの本では結構語られていて面白いです。

まず言える事は、
 ・人間同士の生の付き合いが大事だということ

 ・実際の経験を通じて、本当の「自己肯定感」を育てること

 ・周囲に対しての想像力、同情力?をもつこと、「悲しみ」の大切さ

こういうことを意識して、「怒りの文化」に飲み込まれないようにしたいです。
自分自身から「イライラ人」脱却の努力をして、、社会を明るくしなくては?!

。。。なんだかここのところ文章がかたいし夜更かしでよくない。まずはおやすみなさい!!!

「他人を見下す若者たち」 速水 敏彦

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