みんな,絵本から
柳田 邦男 石井 麻木
子どもに対しての絵本読み聞かせの効果を語った本。柳田邦男著。
ピックアップ
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絵本「読み聞かせ」のすごい力 10か条(p56)
1.言葉(言語力)を発達させる
2.感性・感情をきめ細かく分化発達させる
3.文脈理解力を発達させる
4.読み手の情感をこめた読み方によって、子どもの心に絵本の内容が「現実体験」に等しいかたちで、深く染み渡って記憶される
5.子どもが自分で時間をコントロールすることができる唯一といえるメディアである。子どもはゆっくりと絵の細かいところまでたのしんだり、前の頁にもどったりして、深く記憶に刻んでいく。
。。。中略
9.絵本は大人になってから「心の故郷」になるほど、心の深いところに刻まれ、生涯の「心の財産」となる
10.(省略)
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こどもに授乳しながら、携帯から目を離さない母親の話が印象的だった。
今、大人に対して(当然子供にもむけてだけど)、本を多く読むことの利点がとりあげられているけれど、子どものうちから読み聞かせを通して文章に触れさせることで、自分自身で読める習慣もつくることができる。
なにより、自分の心や状態をことばに置き換えて表現することができる能力が高まるというのは、大事なことだと思った。
豊かなことばが心に溜まっていけば、豊かなことばでこころを表現できる。
最近(旦那さんが)私の妊娠6か月の腹に向かって絵本の読み聞かせを始めてくれた。本書にも書かれていたけれど、その中で感じたこと。
子どもの小さいうちの読み聞かせは、親自身のこころも優しくしてくれる。
親自身が絵本を楽しんで、情感を込めて読むことで、それが親のこころにも子どものこころにも必ずいい影響を与える、、ような気がする。
大切なことは気持ちをもつこと。
あるアメリカの刑務所(少年院だったか??)で、犯罪者に「母親」の絵を描かせてみたら、そのほとんどが「横顔」か「後ろ向き」だった。。って話を以前読んだことがあったけど、「無関心」は一番かなしい。
「過保護」も怖いけど。
とりあえず気楽な気持ちは忘れずに、親自身も楽しい気持ちをもちながら、いいと思えることをしていきたい。
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