上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)
岡本 浩一
お勧め本第2段。「目次読み」ですでに面白い本でした。
ピックアップ
上達と記憶のしくみ
無意味処理 :記憶×
↓ ・・・刺激がこころに訴えかけてくる・情感の発生
有意味処理 :記憶○、意味のある単位での知識 =準言語処理「コード化」+情感
・・・いいかえ
アイコニックメモリ(感覚記憶) :生の記憶、ほんの数百ミリ秒のみ保存
↓ コード化
ワーキングメモリ(作業記憶) :容量 7~9チャンク(かたまり) 数秒保存
上級者になっていくことで、チャンク容量は増大する ⇒ワーキングメモリに余裕、記憶容量の増大
検索↑ ↓リハーサル(繰返し)、自我関与
長 期 記 憶
<宣言型知識>モノの名称、数学の公式、単語、歴史の年号など
<手続型知識>ビリヤードの球の突き方、花の香り、味覚など
インデックスの整理、情感の付与された記憶
うまくコード化されていない記憶群 ・・・「勘」
スキーマ(知覚・認知・思考の枠組) の形成
初級から中級、中級から上級へのステップ
<初級から中級へ>
・まず始めてみる、入門書を読む -ワクワクする瞬間、刺激が心に訴えかけてくる現象 をつかむ
⇒無意味処理から有意味処理される際の萌芽段階。ここを掴む⇒得意の発見
・頻度を決める(24時間 72時間 1週間) あまり急激だと急激な忘却がありうる
・自分の得意をみつける 決めるプロセスが大事、ワクワク。
<中級から上級へ>
・得意なものにこだわる
・ノートをとる
・概論書を読む
⇒鳥瞰的認知を高める
・理論書を読む(・・・弁別力を高める)
⇒理論的思考を身につけ、経験不足を補う
・ひとつのものを深める→対象を変えて繰り返す(精密読書など)
⇒要求水準が高まる
・深い模倣や暗唱をする
⇒コードシステムの豊潤化
・他者を見て感情移入する、よい作品をみる、達人のスキーマに触れる・会う・話す
⇒イメージ力を高める
・他者の個性を記述する
⇒新しいコードシステム、コードの追加
・類似技能に関心をもつ、歴史的経緯を知る、辞書を買う
⇒広域コードと知識の拡大
<上達を極める>
・反復練習
・評論を読む
・感情移入をする
・大量の暗記暗唱
・マラソン的な鍛錬
・少し高い買い物
・独自の訓練方法~基本訓練へのたちかえり
・なにもしない時期
・・・
あらためてまとめてみると自分の理解不足にきづく(><)
この本を読んで感じたのは、自分自身の現在のイタリア語学習についての問題点。
単語カードを使って大量暗記!とがんばっていたけれど、これは上級者の訓練法では?穴だらけのシステムをもつ自分には、きちんと頭にはいっていかないのかも・・・ 絶対的に無駄ではなく、かなり力になった実感はあるけれど、もっと概論(文法等)をきちんと頭に入れてからのほうがスムーズに進む?かんちがい??言い訳???
まずは、ひとつひとつのイタリア語の本の精読+文法。ベースをつくらなくては。
本書の中で、中級者から上級者になったときに、
「脱却した」
「急に一段ものの見え方がグンとあがった」
という感覚をもつと書かれていました。
体験したい!!!!!(><)
自分の未熟さが身にしみすぎて鬱な毎日。
がんばろう。
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