「脂肪の塊」モーパッサン

脂肪のかたまり (岩波文庫)
ギー・ド モーパッサン Guy De Maupassant
4003255011

タイトルに目を引かれて思わず買ってしまった。(100円) 1880年フランス発表。

普仏戦争(1870-1871)期に生きた市民のごく一場面を描いている。

「脂肪の塊」っていうのはフランス語で「BOULE DE SUIF ブール・ド・シュイフ」。このブール・ド・シュイフってあだ名された太った娼婦が登場するお話。

脂肪の塊っていっても、 表現内容からみるに、当時こうした太った娼婦はとても魅力的だったみたいなのが新鮮だった。太っていることが可愛さや美しさ?につながる? さらに性質の可憐さがさらに可愛さを表現していた。

そして、今にも通ずる金持ちとりすまし人間の浅ましさ。(=ブルジョワ)

娼婦とブルジョワと実はどっちが浅ましいのかっていうお話。

ほんとに一場面をきりとっただけの短いお話なだけに、とりつくろえない現実が、著者の批判精神として伝わってくるようで、とても印象的な作品だった。

小説(特に古典)って楽しい。。。

ちょっとずつ、沢山読んでいこう。

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