「知の勉強術―大学時代に何を学ぶか」鷲田 小彌太

「知」の勉強術―大学時代に何を学ぶか (ワニのNEW新書)
鷲田 小彌太
4584103267

本との付き合い方の部分が、いい勉強になった。

ピックアップ

・小説を読むことは、人間と世界を知る早道

・ドフトエフスキー『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』
・ビクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』
・トルストイ『復活』

・谷沢永一『司馬遼太郎の贈り物』

・それまでの自分が打ち砕かれるような本 谷沢永一『読書人の立場

・1冊の本に3つくらいの、キイワードを見つける

・読んだものをネタに、書くつもりで読むとずっと理解が深まる

・読んでストックしたことをパソコンで書く
  中央に書きたいフレーズ→フレーズから連想で浮かんでくるフレーズを5つくらい羅列→それらを眺めながらあれこれいじりながらつないでいく順番を決める

・人間は、言葉の動物。言葉によって編み出されたシミュレーションの世界を楽しむことは、人間の本性にかなっている

・シミュレーションで体験したことは、その人の体験に広がりを持たせ、その人の世界を広げることになる

・思考とは、表現の中にしかない≒表現できないことは、考えていないこと

・・・

そうか。。。言葉でイメージやシミュレーションを楽しむことは人間の本性なのか。。と妙に納得。

そして、今とても「小説」が読んでみたい。特に世界文学全集とかに載っているような「名作」といわれる作品。。(^^;; ぜんぜん読んだことない。。何か自分に足りないものを補えていけるような気がする。

イメージする力、想像する力、物事の背景を知る力。

ビジネス書を1冊1冊、数が命と飛ぶように読む一方で、ある小説を深く繰り返し読むっていうことも同じように重要な気がする。

方法論をどんどん学ぶのも大事だけど、それを処理する自分の頭自体を鍛えること。

本書自体高校生~大学生向けに書かれた本だけど、大人になった今でも十分勉強になる内容だった。でももっと若いうちに読んでおいて、本を読む大切さなどを学んでおきたかった。

まだ、寿命まで生きれば人生あと50年くらい。過ぎたことは嘆かずに、一生勉強でいこう。(^^

コメント

タイトルとURLをコピーしました