最初、「一茶」≒千利休と勘違いしていて、いつこの主人公は茶に出会うんだろう・・とか思って読んでいたら、一茶とは小林一茶のことで、俳人でした(^^; 恥ずかしい。。(いつまでたってもお茶に出会わず、句ばっかり作っているので、途中で調べてみた。)
藤沢周平の小説は以前勧められて読んだことがありましたが、人物が生き生きしていてとても面白かった記憶があります。
今回も例にもれず、まるで一茶という人物を実際見てきたかのような印象でした。
この人の本は、文章やセリフの雰囲気がとてもいいです。ビジネス書とは違った「文章を味わう」っていう愉しみがありました!一茶の俳句もちりばめられていて、それもまた面白い。俳句のよさを知らなかった自分にとって、一つ収穫。
ぜんぜん関係ないけれど、昔は浮浪者みたいなおじいさんになっても嫁がもらえるっていうのが衝撃でした。(世話してもらって) 今の世の人は、ほぼ全部自分の努力だから大変です(@@; 今も昔も、自然に・・っていうのは難しくて、自分の多大な努力や第3者の力添えが本当は必要なのかも。。
それにしても、江戸の雰囲気や当時の農村の雰囲気も味わえ、ほんとうに面白い一冊でした ^^
お勧めです。
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