本を読む本 (講談社学術文庫)
Mortimer J. Adler
外山滋比古さん著ではなく、訳。
ピックアップ・まとめ
∟初級読書
∟点検読書 ※この段階は早くすませる
∟組織的な拾い読みまたは下読み
∟表題、序文、目次、索引、カバーのうたい文句
∟議論の要と思われる章
∟本全体の拾い読み
∟表面読み
∟理解できることだけを心にとめ、とにかく通読
∟分析読書
∟分類する フィクション>小説 戯曲 詩・・・、教養書(理論/実践)>哲学 歴史 科学・・・
∟本全体の統一(著者の意図)を、数行の文にあらわす
∟本の主要な部分が、どのように統一性をもって配列され、全体を構成しているか示す
∟著者の問題としている点は何であるか(本が答えようとしている質問は何か)
∟重要単語を手がかりにして著者と折り合いをつける(単語の表す意味を正確に理解する)
∟名辞、命題、論証をつかむ
∟著者の解決が何であるかを検討する
∟批評(判断):この務めを果たして、積極的読書は完了する
∟<この本がわかった>と確実に言える
∟<賛成>、<反対>、<判断保留>の態度を明らかにする
∟シントピカル読書 :弁証法的客観性を獲得する
∟準備段階
∟主題に関する文献表の作成、文献表の書物の点検→関連書の抽出
∟シントピカル読書
∟関連書の点検、関連の深い箇所を発見する
∟主題についての用語の使いかたを決める
∟どの著者にも偏らない命題をたてる
∟様々な質問に対する著者の答えを整理し、論点を明確にする
∟質問と論点を整理し、論考を分析する
■意欲的な読者になるには
∟積極的読書への四つの質問 :絶えず問いかける
∟全体として何に関する本か
∟何がどのように詳しく述べられているか
∟その本は全体として真実か、あるいはどの部分が真実か
∟それにはどんな意義があるのか
∟行間に書き込みをする
・理想的な読書に近づくには、1冊でも、これらの規則を守って「よく読む」ことが大切
・文中の命題が理解できたかどうかを判断するには、「自分の言葉で言いかえてみる」
・外国語 外国語で述べられていることを自国語であらわすことができなければ、原文の意味を理解しているとはいえない
・多くの名著は、互いに関連をもつだけでなく、ある順序で書かれている
・物語を読むときは、物語が心にはたらきかけるにまかせ、心が動かされるままにしておく、また速く没入して読む
・詩を本当に理解するには、繰り返し読むこと。一篇の詩を味わうのは一生の仕事。詩のもつ複雑さ、深い意味、統一性の理解
・楽に読める本ばかり読んでいたのでは読者としては成長しない
・自分の力以上の難解な本に取り組む
...
書き出してみたものの・・・・分析読書・・・・シントピカル読書・・・・・・・するのか自分??
ただ簡単なビジネス書とか自己啓発本とかおはなしとか絵本とかを優先して、延々と難解な本を避けていても、この自分の弱あたまの成長はないんだろう。。と思った。
また、自分で考えることのできるあたまを作るためにも、きちんと「解釈する」ことができなくては。。(><ピックアップしていても、それはただ著者の言葉であって、「自分のことばで言いかえて」ない。
たいてい自分が感心したり勉強になった!ってことを人に話そうと思うとうまくいえない。さらに感情だけ覚えていて論理を覚えていない。つまり自分のものになっていない。
この本は、読書法の本だけれど、物事に対して「解釈し」「判断する」ことの大切さと面白さを教えてくれたように思いました。
このピックアップが生かせるよう、本に対しても物事に対しても意識してアプローチすること。
いずれにしても、読んでおくべき本だと思いました。
それにしても。。賢くなりたい。。。(;;
少しづつ。 意識する。 取り入れる。 実行する。
コメント