「マキアヴェッリ語録」塩野七生

マキアヴェッリ語録 (新潮文庫)
4101181063

好きなマキアヴェッリ&塩野七生さんコンビ。
昔読んだけれど、改めて読んでみた。

ピックアップ

・人間にとって、いかに生きるべきかということと、実際はどう生きているかということは 非常にかけ離れている

・新しい秩序を打ち立てることの難しさ :現体制下で甘い汁を吸っていた人を敵にまわし・新体制になりトクをするはずの人々からは生ぬるい支持しか得られない

・人間は、自分を守ってくれなかったり、誤りを正す力もない者にたいして忠誠であることはできない

・人間は、恐れている者よりも、愛している者のほうを、容赦なく傷つける

・邪悪な心は、どれほど贈り物をしようとも変心してくれるものではない

・軍隊の指揮官でさえ、話す能力に長じた者が、良い指揮官になれる

・弱体な共和国にあらわれる最も悪い傾向は、なにごとにつけても優柔不断であること

・国家は、軍事力なしには存続不可能

・運命が、行為の半ばを左右するかもしれないが、残りの半ばの動向は、運命もそれを人間に任せている

・慎重であるよりは、果敢であるほうがよいと断言する

・なにかを為したいと思う者は、まず何よりも先に、準備に専念する

・忍耐と寛容で人間の敵意が溶解できるなどと思ってはならない

・謙譲の美徳を持ってすれば、相手の尊大さに勝てると信ずるものは、誤りを犯す

・天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知すること

(解説:唐津一)
・『経営におけるマキャベリズム―権謀術数の現代的活用法』唐津一

・ただひたすらに客観的事実を追いかけて、その中から普遍性のある法則を発見

・マキアヴェッリにとって、世間の常識や慣習などはどうでもよい。ただひたすらに、現実に起きていることを直視し、これを書き留める

・・・
「まえがき」で、著者が、マキアヴェッリの思想をどのように書くかということについて、さんざん考えた挙句、「抜粋」という方法を選んだっていう経緯が書かれています。

この本を読むと、抜粋成功!!と確信。マキアヴェッリの言葉が生き生きと届く!!

とっても面白かった・・?っていうのは語弊があるけど、外山滋比古さんの本のように、言葉が無駄なく届く感じですごく面白かったです!

解説にあった、「ただひたすらに、現実に起きていることを直視し、これを書き留める」この姿勢を学びたい。。けど、現在の自分の文章は、浅田真央ちゃんの発言のように、「すごい」とかそんな修飾語連発の内容・・・。

ともかく、マキアヴェッリの思想のエッセンスを読む意味で本当にお勧めの本でした。

本棚行き。

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