「上達の法則―効率のよい努力を科学する」岡本 浩一

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)
岡本 浩一
4569621988

お勧め本第2段。「目次読み」ですでに面白い本でした。

ピックアップ

上達と記憶のしくみ

 無意味処理 :記憶×

    ↓ ・・・刺激がこころに訴えかけてくる・情感の発生

 有意味処理 :記憶○、意味のある単位での知識 =準言語処理「コード化」+情感

・・・いいかえ
アイコニックメモリ(感覚記憶) :生の記憶、ほんの数百ミリ秒のみ保存

    ↓  コード化

ワーキングメモリ(作業記憶) :容量 7~9チャンク(かたまり) 数秒保存
 上級者になっていくことで、チャンク容量は増大する ⇒ワーキングメモリに余裕、記憶容量の増大

 検索↑  ↓リハーサル(繰返し)、自我関与

 長 期 記 憶
 <宣言型知識>モノの名称、数学の公式、単語、歴史の年号など
 <手続型知識>ビリヤードの球の突き方、花の香り、味覚など
  インデックスの整理、情感の付与された記憶
  うまくコード化されていない記憶群 ・・・「勘」
  スキーマ(知覚・認知・思考の枠組 の形成 

初級から中級、中級から上級へのステップ

<初級から中級へ>

・まず始めてみる、入門書を読む -ワクワクする瞬間、刺激が心に訴えかけてくる現象 をつかむ
 ⇒無意味処理から有意味処理される際の萌芽段階。ここを掴む⇒得意の発見

・頻度を決める(24時間 72時間 1週間) あまり急激だと急激な忘却がありうる

自分の得意をみつける 決めるプロセスが大事、ワクワク。


<中級から上級へ>

得意なものにこだわる
・ノートをとる
・概論書を読む
 ⇒鳥瞰的認知を高める

・理論書を読む(・・・弁別力を高める)
 ⇒理論的思考を身につけ、経験不足を補う

ひとつのものを深める→対象を変えて繰り返す(精密読書など)
 ⇒要求水準が高まる

深い模倣や暗唱をする
 ⇒コードシステムの豊潤化

・他者を見て感情移入する、よい作品をみる、達人のスキーマに触れる・会う・話す
 ⇒イメージ力を高める

・他者の個性を記述する
 ⇒新しいコードシステム、コードの追加

・類似技能に関心をもつ、歴史的経緯を知る、辞書を買う
 ⇒広域コードと知識の拡大

<上達を極める>

 ・反復練習
 ・評論を読む
 ・感情移入をする
 ・大量の暗記暗唱
 ・マラソン的な鍛錬
 ・少し高い買い物
 ・独自の訓練方法~基本訓練へのたちかえり
 ・なにもしない時期

・・・
あらためてまとめてみると自分の理解不足にきづく(><) この本を読んで感じたのは、自分自身の現在のイタリア語学習についての問題点。 単語カードを使って大量暗記!とがんばっていたけれど、これは上級者の訓練法では?穴だらけのシステムをもつ自分には、きちんと頭にはいっていかないのかも・・・ 絶対的に無駄ではなく、かなり力になった実感はあるけれど、もっと概論(文法等)をきちんと頭に入れてからのほうがスムーズに進む?かんちがい??言い訳??? まずは、ひとつひとつのイタリア語の本の精読+文法。ベースをつくらなくては。
本書の中で、中級者から上級者になったときに、

 「脱却した」

 「急に一段ものの見え方がグンとあがった」

という感覚をもつと書かれていました。

体験したい!!!!!(><)

自分の未熟さが身にしみすぎて鬱な毎日。

がんばろう。

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