「サヨナラ、学校化社会」上野 千鶴子

サヨナラ、学校化社会 (ちくま文庫)
上野 千鶴子
4480424601

会社の方おすすめ本第1弾。

ピックアップ

・「やればできる」と思えているその感覚は、自分自身で得たものじゃなく環境が与えたもの
(≒IQは生得的ではない、学校による階級の再生産)

・要約じゃなく自分がどう考え・感じたか

・学校は試行錯誤・失敗が許される訓練場であるべき

・大人同士は違っていてよい。異質性を内包した環境が情報生産性の高い人間を生む

・情報は差異からしか発生しない

・対話のなかからしかアイデアは育たない

・「意見」⇒「異見」

・研究者の最大の報酬 「見えた!わかった!」の快感。

・自分が気持ちいいと思えることを自分で探りあてながら、現在をせいいいっぱい生きる

・・・
上野さんの授業を疑似体験しているような、そういう感覚になる本でした。
自分も学生になって、「自分で考える」ことができてないことを怒られているような。。(^^;

東大生と四流校生?の実体験を踏まえた比較は面白かったです。

それから、「大人はお互い異なっていていい」という部分がちょっとはっとしました。そういえば、子どもに対しては個性教育というか、オリジナリティを育てよう!みたいなキャンペーンがされている一方、大人に対してはしつけや教育の同質化を(「社会」が)推し進めていたような・・・・、もっと自分に寄せた話で言えば、たとえば子どもができたときに、自分自身の教育方針があって、もしそこに義母や母が違ったしつけをいれてきたら必死にとめるでしょう。。

でも、人それぞれ考え方が違うのが現実というもので、結局子ども自身もそれを実際学ぶいい機会なのかも。神経質になる必要はまったくないな、と私にとっては目からウロコでした。

上野さんの話す結婚観や女性観については、そうだろうか?と思える部分が結構ありましたが、自分のあたまで考えなくちゃ!と思えるパワーをあたえてくれる、楽しい本でした!

それにしてもこういうパワフルなくだけた人だとは知らなかった。。。面白かったです。

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