「偽善エコロジー」 武田邦彦

以前本屋でこの著者の本を見かけて、ぜひ一度どれか読んでみたい思っていたところ発見した1冊。

ピックアップ
●温暖化はとめられない、温暖化に適応する対策を考える・・・「ストップ・ザ・台風」ができないのと同じ。

●温暖化すると南極の氷は増える(温かい空気による「霜」の発生→中心部に雪として降る→氷化する)

●レジ袋追放の効果
 「タダのレジ袋追放」-{「エコバック販売」+「専用ゴミ袋販売」}=販売店の売上げの増加
 石油の”廃品”の有効活用であるレジ袋を追放して、新しい石油でエコバックを作り販売する矛盾

●1次産業(農業・漁業)の出荷額<10兆円 パチンコ店の売上額>30兆円
 金の使い道を第1次産業へ向ける必要性

●狂牛病にかかったウシを食べて狂牛病になるためには ・・・「脳、脊髄、目、まれに小腸の一部」を食べる→しかし確率極少、実際発生原因は別にあるケースが多。

●生ゴミリサイクルの危険性 毒物の堆積
 食べ残しの削減が先決

●リン ・・・「リンは毒物である×」→「リンは栄養になるので生物が増えすぎる○」
 有害かどうかは物質でなく量で決まる

生ゴミを燃やす助燃材=ペットボトル、食品トレイ
 分別・回収されたペットボトル、食品トレイのリサイクル率は極少。結局別廃棄(焼却)されている

森林の有効活用を阻害して、石油を使ってリサイクル→大きな矛盾
 日本の国土は2/3が森林。有効活用が結果環境によい。端材→割り箸、紙、合板

●「社会が大切とか儲かるとかいうことと、自分の人生としてよいこととは違う」
 心が満たされる生活を実行することで、モノの支配から解放される

・・・・
ここのところ、エコバックのファッション化はじめ、環境対策がまるで流行みたいになっているのが理解できなかったのですが、社会全体がひとつの風潮になっているときに、間逆を言うものを読むのは面白いです。

石けん生活とかエコ家事とかに凝った時期があった自分にとっては、本書の内容は全部納得ということはないし、漠然とした記述に思える部分も多々ありましたが、「なるほど」の部分も沢山ありました。

しかし今すぐ自分で実践できることは?

今までの常識として思っていた「リサイクル品の使用」、「リサイクル回収しているものをリサイクルに出す」等々をやめる という勇気のいることなので実践できるかどうか自信がもてません。自身で調査し、確信を持っている著者がうらやましいです。

しかし、もう少し注意して、ある情報が真実を語っているのかどうか見ていくようにしていきたいと思いました。。

賢くなりたいなぁ。。(××;

「偽善エコロジー」 武田邦彦

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