民法のすすめ (岩波新書)
星野 英一
自分にはとっても難解だったけど、なんとか読み終わった・・・
でも、日本の民法というものを立体的に感じる(日本だけでなく世界の法律の流れの先にある一つの法)ことができた気がした。
それと、なぜか印象的だったのは、「平等」について。
「ところで、人はすべて心身を備えているが、その能力はかならずしも平等でなく、所有権にいたっては、親の財産等により生来かなり不平等であり、その結果、事実上自由でない」(P162)
これが現実の話で、事実上「自由・平等」と銘打って国民を解放・・としても、実はそれは本当の意味で平等とはなっていない。
「解放」ではなくて、国の「介入」が実質的な意味で自由を作り出す場合も多くある。
政治を動かしたり本を出版したりマスコミを通して大声を上げるのは、ある意味能力や「親の財産等」でかさ上げされている人間が多いように思うのだけど、人間が本来不平等な状態で生まれてくるという事実は忘れないでいないといけないと思う。(あたりまえだと言われるのかもしれないけど・・・・(^^; )
努力だけでは「最低限の生活」から這い上がれない人間もいる。
もちろん「自分比」の努力はとても必要だけれど。
自分の目の前しか見えない人間にならないよう自分比で努力したい。(ーー
政治家にも、そうあってほしい。
コメント