ノルウェイの森 下 (講談社文庫)
村上 春樹
上巻を読んでからうっかりしているうちに、映画の影響で図書館○十人待ちになってしまった。
やっと入手できたので、すぐ読んでしまった。
。。。感想。
雨の日の静かな部屋で、60年代の洋楽を聴きながら読みたいような本。
静かな静かなお話だった。
小説の醍醐味を感じる。人の内面を覗き見て追体験すること。それくらい心理状態が丁寧に描かれているように感じた。
ビジネス書やノンフィクションとはまた違うことが自分に入ってくる気がする。
そして確かに性描写が多いから映像化しづらいかも。映画はどうなったのか気になる。
ところで先日新聞で見た記事。
このパーセンテージの振り分け方が、『性交渉に対して「関心がない」、「嫌悪している」』っていうのが新鮮だった。
嫌悪している。関心がない。
「ノルウェイの森」に性描写が多いのは、それが人間の感情から繋がる、無視できない素朴な欲求だからだと思う。素朴といってもそこには様々な問題が絡むのだけれど。
だからなぜ最近、その「素朴な欲求」がなくなってきてしまっているのかが疑問。
恋愛感情の根源は、生殖本能だと思うのだけれど、そうではなくなってきているってことなんだろうか。
生殖なき恋愛って人類にとって何のメリットがあるんだろう?増えすぎたからもう減らそうっていう大きな流れなんだろうか?
ともかくも、小説にでてくるビートルズのナンバーが好きな曲ばかりだったせいもあって、心地よく読めた一冊だった。
ほかの村上春樹作品をどんどん読みたいとはなぜかならないけど、読んでよかった。(^^
途中から割り込んできた1冊だったけど、今年の第1冊目になってしまった。
これからも読書、楽しもう!^^
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