我が家の赤っこもとうとう1歳を超え、この度めでたく保育園に通う事となった。
私の仕事が始まるのが、運よく3週目からなので、2週間は夢の慣らし保育。
ちなみに慣らし保育とは、 今まで母親と蜜月状態だった赤ちゃんを、スムーズに集団保育に移行させるため、最初は1時間、次は半日、次はお昼ご飯まで・・・のように、徐々に園に慣れさせていく期間。
私はこれをとても楽しみにしていた。
なぜなら、人生で(産前のあっという間に終わった産休を除けば)もうほとんどないと言える、子どもからも仕事からも解放された、自分だけの自由な時間 がもてるから。
そして迎えた初日。
一時保育でも少し利用させていただいていた園だったせいもあり、スムーズに登園、お昼前で終了。
そして翌日は、お客様のため休み、翌日から再登園する予定だった・・が。
初登園の前から、少し風邪気味な雰囲気だった赤っこ。
それが、初登園以降、本格化。最高40度の熱を出すまでに。
結局、初めての登園の1週目は、予定していた2日目、3日目はお休みすることになり、1週間通して2日しか行くことができなかった・・・・。
夢の慣らし保育1週目玉砕。
でも、これぞまさに慣らし保育の一環でもあって、仕事が始まる前にこういう状態を一つ抜けられてよかった。
これからこの連続・・・らしいけれど、本当に恐怖。
自分に子どもができるまで、保育園に預け始めの母親の苦労がわからなかったけど、今になってひしひしと理解してきた。
保育園に入りたての赤ちゃんは、そこで沢山の菌をもらってきて、そのまま沢山の病気をする。
それは病弱でもなんでもなくて、誰もが通る道。こうして人間は病気に免疫をつけていく。特に預け始めの1年間は、フルに登園できる日はないと覚悟しておいた方がいいらしい。
そして、登園してからの発熱の呼び出し等には、頼る祖父母等がいない場合、母親か父親が対応することになる。
(ファミリーサポートサービスも、急な熱呼び出しにはまず対応できない上に、私の住んでいる自治体では病児の扱いを全面ストップしていて、結果全く利用する場面がない。ベビーシッターサービスも、急なお迎えは現実的でない。)
我が家は、職種上旦那さんの急なお迎え対応はできないので、母親である私が対応しなくてはならない。
それが慣れた職場だったらいいけれど・・・・。
やっと決まった、入ったばっかりの職場で、呼び出しの連続だったら。
職場の人間は、「子どもが、熱で・・・」なんて知ったこっちゃないだろう。
病弱な子どもだとか、母親の体調管理が悪いとか、ひどい場合、「子どもを理由に、またずる休みか」とか、そんな反応が、全てではないにしてもあるだろう。(と覚悟)
世のワーキングマザーは、そういった中傷にくやし涙をこらえつつ、「今だけ、今だけ・・」と呪文のように唱えながら乗り切るようだ。
正直、つらい。しっかり、穴をあけずに仕事をしたいのに。
別に子どもがいることで休む当然の権利があると思っているわけでもないし、本当に断腸の思いで、どうしても選択肢が無いがために言う「子どもが、熱で」。
どうしたらいいというのだ。(「邪魔だから、働くな」という声も聞こえてくる)
・・・と、母親の感情ベースからの話をしてしまった。
でも、会社の方はどうだろう。
実際に猫の手も借りたいような職場の場合、時短で、さらにいつ穴をあけるかわからない人間は実際迷惑だろうし、それなら、フルタイムで確実に働いてくれる独身の若い派遣を雇った方が助かる。
少なくとも、母親が生んだ仕事の穴を、同僚がサービス残業で埋めるなんていう現況は最悪だ。
職場の理解なんて持ちようもない。
感じている違和感。
おそらく自分が一番効率的にできるであろう子育てを外注して、そこにお金を払ってそして母親は外で仕事?
確かにベビーシッター(保育士)の雇用と母親の雇用とダブルで発生して、GDPの上昇につながる?
本当に、女性の社会進出が、日本経済の助けになるのだろうか?
(日本経済を上向かせる(GDPを上げる)、または社会保障を維持させる(出生率を上げる)ためには、女性の就業率を上げることも必要という説がある。(ソース:NHKスペシャル シリーズ日本新生 仕事と子育て女のサバイバル 2013 ))
小さい子どもを他に預けて働くことは、実はすごく効率が悪い。実際すべての母親がそれをやったら保育園もベビーシッターも病児保育施設も全く足りない。(現在すでに大問題になっている)
認可保育園の経営には年間2億近くかかるという話を聞くけれど、一体母親が自分で育てて、そこまでのコストがかかるだろうか?それともそれだけのコストをかけても、母親の働いた分の税金を納めることでペイできるのだろうか?
自己実現のために働きたい女性や、社会に貢献する力のある女性、当然、女性が社会で働くことが重要であることも事実。だけど、女性全員についてそうと言えるだろうか?
(というか、「女性」と限定して話をしてしまったけれど、夫婦であるならば「男性」でもいい。)
少なくとも、未就学児のうちはやっぱり非効率では・・・。
といいつつ、なぜ働くか。
我が家の場合、今の経済不安。
そして、異常にかかる将来的な教育費。
早い段階で働き始めて貯金をしても、老後の資金まで手が回るかどうか。
また、赤っこは今1歳過ぎだけど、これ以上仕事のブランクをあけて(小学校中学年になってから・・等)復帰ということは現実的に考えずらい。
今でも社会で仕事をするのにはスキル的にぎりぎりになってきていると感じている。
(社会での仕事の感覚を忘れてきてしまっている)
こんな状況で、悠長に専業主婦になれというのは、厳しい。
だから、我が家の場合の、純粋にやってくれたら嬉しい政策は、教育費の無償化。そして老後の安定。
これが実現されれば、ある程度無理のない働き方ができる。また、老後の働き手育成のためにどんどん子どもを産もうという気持ちになる。子育てしながらバリバリ働きたい人はコストをかけてやればいい話、ということにもなる。
・・・というか、これじゃマニュフェストに載っているような、「必要、必要」と言われている要求そのままじゃないか。
結局これじゃ、財源がない、という結論。 両輪のうちの片輪が必要なのに。恥ずかしい。
なんか、win winな抜本的な解決策がある気がしているのに・・・・。
結局バランスなんだろうか。
サービス残業、つきあい残業の撲滅。
人により偏りのない仕事量、それによるお互いゆるい共働き。
結局ワークライフバランス、雇用格差の解消?
「こうあるべき!」ならいくらだって言えるけど、両輪が回る解決策が、わからない。
まとまりがつかない話になってしまった。
とりあえず働いてみて、考えよう。
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