「日本語の論理」外山滋比古

あまりにおもしろくてチェックだらけになったのに、ちゃんとわかってない1冊。(; ;
この本は自分で所有して、もう少し賢くなったら?読み返して見たいです。

ピックアップ

・論理は、それを表現している言語と不離の関係にある

・ヨーロッパ言語 :線的論理、大陸言語 ・・・冗語性が高い=論理的に緊密 典型ドイツ語
・日本語 :点的論理・島国形式 ・・・連想領域が大きい、受け手に対しての思いやり

・ヨーロッパ言語 :名詞構文、  日本語 :動詞構文 ・・・思考の中核がはっきりしない

・線的論理を重視する言語では、「しゃれ」が尊重されにくい

・「あいまいさ」の積極的意義  『あいまい性の七典型』ウィリアム・エムプソン

・『文章読本』谷崎潤一郎

・外国語学習者 自分自身の思考のユニット、そして相手の思考のユニットを考慮におく

・知的興味の拡大 ヒューマーの面白さに注意する。笑いの伝統

・抽象的文章 算数の問題、寺田寅彦の随筆・・・・純粋思考、思考実験の喜び

・具体的表現が尊重された結果 言葉が、経験の枠からでられない

・広義の嘘 言語の創造機能 人間のもっとも大きな嘘:数学と文学

・「英文解釈法」日本人にとっての英文理解

・語学の哲学 実用に目を奪われない、文化と人間の根源にかかわりをもつ

・外国語は、母国語とは全く異なった次元で学習されるべし

・母国語「感じる」インサイダー 外国語「知る」アウトサイダー

・外国語の習得 暗号解読 完全理解はないと覚悟する

・外国語教育・学習を旅行にたとえる 外国語:旅先 学習者:旅人
 ・・・なぜ、人々は旅をするのか 実用 vs 旅自体の楽しみ vs 文化を知るため 
  かつて、もっとも旅らしい旅 ≒遍歴、さすらい、精神の回生のため

 ・・・旅をしてみて、はじめて、自分がいままで住んでいたところがわかる

・外国語学習は、創造的思考に利をあたえる

・映像の「読み方」が学習されていない

・整ったリアルな映像・音声が感動を生みにくいのはなぜか
  不同調の表現がカギ。心の「同調化作用」により、受け手の感覚を刺激する 世阿弥「先聞後見」、映像と音のずれなど

・軟焦点 ピントをぼやかす

・焦点転移 あえて別の対象にピントを向け、そこから主体の意味を表現する

・俳諧 不同調、軟焦点、焦点転移 を巧みに取り入れている

・・・・
外国語教育・学習を旅行にたとえる、っていうのが面白かったです。
また、語学習得の最終目標を、「母国語のように話す」におかず、その言語自体の理解においているところが面白いなと思いました。

自分自身のイタリア語学習が何につながっているのか よくわかっていなかったのだけど、外国語をちゃんと勉強しようと思ったことで、言葉自体への興味や、他国との言葉や文化の相違について考える機会が増えている気がします。。

そういう積み重ねが、いずれにしても自分自身の脳には利になっているのかも。。

それにしても、「理解する」って楽しい!
今、自分の頭の中は、まだ漠然とした物事がつまっている状態だけれど(;;、少しずつクリアになっていって、「わかった!」って瞬間がきっと訪れると思っています。

その日目指して、まずは日々勉強、読書を続けます。

今日から新年度。がんばろう!

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