イタリア中毒
田島 麻美
36歳で単身イタリア暮らし(6年半)を経験したフリーライター田島麻美さんの体験談・イタリア談。
ピックアップ
・『大切なのは”今”で、優先すべきは”キミの心”』
・どんなにささいなことでも、日常生活のあらゆる場面で『Si』か『No』を聞かれ続ける⇒自分の心が見えるようになってくる
・「好きか嫌いか」を言葉にすることは、人と自分を差別化することではなく、受け入れること
・イタリアでは”コネ”が重要
・パーティにはできるだけ参加し、知り合いを作れ
・できるだけ”シンパティカ”(感じのいい子)でいること:「自分の感情に正直であること」を曲げなくても”シンパティカ”でいられる
・イタリア人の社交好きは、現実的・合理的な精神も潜んでいる
・村上春樹「世の中には善も悪もない。あるのは価値観の違いだけだ」
・どんなに嫌なことでもやらなければいけない自体に追い込まれると、自分の心をゆずらなくても人のやり方に従えることがわかってくる
・外国語のジョークは、言葉だけではなく、その国の文化、歴史、政治から社会現象まで、ジョークの背景となっている出来事を知らなければ笑えない
・イタリア語で「贈り物」 :「Pensiero」考え、気遣い、思いやり、ちょっとした贈り物 の意
・毎日の暮らしがどんなに単調であろうとも、ローマの人々は「自分の人生においては自分が主人公である」ということをしっかり意識して生きている
・日本語:真意を「相手の想像にゆだねる」
・イタリア語:真意を「相手にはっきりわからせる」
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イタリア話で読みやすそうだったので手にとってみたけれど、思った以上に面白く、感じるもののあるいい本でした!
著者田島さんの実際の友人関係や体験がにぎやかに書かれていて、あるイタリア暮らしの一面をちょっとだけ疑似体験できた気持ちになれました。。それと同時に日本とイタリアの違いの大きさもとても感じました。
ちなみに、田島さんは、イタリアの毒にやられ怒り心頭で帰国したにもかかわらず、「中毒」症状を起こして、本書脱稿後、またイタリア行きを決定。
「中毒」を起こせるほど味わえたなんてうらやましいです?
いま頃またいろいろ怒ったり笑ったりしながらイタリア暮らしをにぎやかにやっているんでしょうか。。
ともかく楽しい本でした。お勧めです。
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