劇画ヒットラー (ちくま文庫)
水木 しげる
水木しげるさんの漫画版ヒットラー。
独特の淡々としたテンポでヒットラーの生涯が描かれている。キャラクターがデフォルメされているのだけど、それが生き生きしていて読みやすい。
ただこの漫画のみで全体を理解するのは難しかった。だいぶはしょられている印象で、ポイント・ポイントで状況が展開するところの意味がよくつかめなかった。。レビューの評価はかなり高いので、これは自分の勉強不足のせいなのだろうけど。。(; ;
また、個人的にはユダヤ人虐殺に至る過程(どういう流れでそういう思考に至ったのか) や、ヒットラーが行った経済政策の成功の部分が知りたかったので、ちょうどそこが描かれていないのが残念だった。
ただ、今では歴史的事実になっている第2次世界大戦開戦の顛末が、人レベルで描かれているのは面白かった。
その時点においては先のわからない1瞬であって、ヒットラー自身も(国民も?)、これからどれだけのことを成し得るのかわからない段階で行う、大きな行動。(自分がこれから大帝国を築く、歴史的大人物になるかもしれない)
結果だけを見ることではわからない、はらはら感があった。
もうちょっと勉強できていたらもっと楽しめたんだろう。。
知らないことの多さを実感する毎日。でもそれだけに知ることが楽しいのかも。
日々楽しみつつ、興味あることを消化していこう。
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