「歴史をかえた誤訳」 鳥飼玖美子

イタリア語の勉強本を読もうと思って見に行った語学棚にあった一冊。

ピックアップ
・「指導者たちのユーモア」サイマル出版会

・翻訳の方法には二種類しかない ・・・著者→読者か、読者→著者か 直訳・意訳のジレンマ

・「不実な美女か貞淑な醜女か」 米原万理

・翻訳は結局個人の自由裁量に依存 →翻訳が「芸術」であるゆえん

・日本と米国の野球(/ベースボール)は寿司とマックのフィッシュ・バーガーほど違う

・キリスト教を知らないで西洋文明を理解することは不可能

・通訳 高い母語能力と外国語能力+言語の文化的背景を含む幅広い教養など高度な能力をもつ専門職

・「超明快訳で読み解く日米新ガイドライン」日本評論社
・・・

すごく面白い本でした!そして、あらためて通訳・翻訳の難しさを勉強しました。。

歴史的な事例がこれでもかこれでもかと満載で、言語の違い・変換がこんなにも外交に影響を及ぼすんだ・・・ということは、恥ずかしながら正直今まで考えてもみなかった事実でした。

特に、「日米新ガイドライン」について、軍事色を極力出さないよう努力?を重ねた政府による翻訳と、より原文に忠実に翻訳したものと、あまりの印象の違いに驚きました。。(@@;

簡単にだまされないためにも、自分自身も賢くあらねば(。。; 

もし外国語がものすごく達者だったとしても、それだけでは本当の意味での異文化コミュニケーションはできないんだということも痛感します。

それにしても、沢山コメントできそうなソースが満載の本なのに、寿司とフィッシュバーガーしかつかめていない事実。意識的な勉強が必要(××

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