「文章読本」谷崎潤一郎

とっても面白かった、日本語の論理 (中公文庫) で紹介されていた本書を読んでみた。

ピックアップ

・言語は万能ではない、時には有害

・口で話す:その場で感動させるように話す  文章:できるだけ感銘が長く記憶されるように書く

・人に「分らせる」ように書く秘訣 :言葉や文字で表現できる限界を知り、その限界内にとまること

・自分の書いた文章を音読してみる ←すらすら読めない≒悪文

・優れたものを、暗誦できるくらいまで繰返し読む

・感覚: 一定の練磨を経たあとには、各人が同一の対象に対して同様に感じるように作られる

・一つの場所にぴったり当てはまる言葉は、一つしかない

・志賀直哉「城の崎にて」

・ゴツゴツ派 滝井折柴

・「活字面の美しさが与える快感」

・・・
こちらも、大変勉強になる本でした!

ピックアップしなかったけど、やはり主張されていることは、言語と文化は離れられないものであるということ。日本人の謙虚・内気・無口な伝統等々の現われた日本語。

年をとるにつれて、自分が日本人でよかったな、自国の文化を大事にしたいな、と思うようになりました。
(p196あたりの、日本人論的な部分が特にそう感じさせました。。)

「控えめというのは、内部が充実し、緊張しきった美しさ」

そうありたい。

こちらも本棚に残る本となりそうです ^^ 

4122025354 文章読本 (中公文庫)
谷崎 潤一郎
中央公論社 1996-02

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