シュリーマン旅行記清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
石井 和子
これもラッキーすぎる105円。
ちょっとだけピックアップ
・語学の達人 ロバート・トーマス(イギリス人)の学習法
・自作の小話をその国の言葉に直してもらい、それから暗記する
・『大君の都』オールコック
・・・
最高に面白い1冊でした!!
200年前の幕末の日本(そして中国)の実録記。(?!)
シュリーマンが見た日本の姿が、その驚きそのままに記されていて、こんな生き生きとした幕末日本の生きた姿を始めて目にしました。紀行文にはまりそう・・・
また、びっくりしたのは徳川家茂の上洛を実際に見て記録していること。
家茂の顔までしっかりみて、「堂々とした美しい顔は少し浅黒い」なんて描写をしています。当時の日本人ではこんな率直な容姿についての記述はできなかったはず。超貴重な記録だと思いました。。
その他、実際に目にしたものの素直かつ詳細な記録。本を通してタイムトリップ体験ができました。
ところで、この本には、冒頭に「ロシア商人時代のシュリーマン」というタイトルでシュリーマンの写真(肖像画?)が載っています。
それが、めちゃくちゃかっこいい・・・・かっこよすぎる・・・・(個人的感想?)
この人が現代にいたら、すごいもてた事でしょう。。(現代じゃなくてもそうだろうけど。)成功する人は、目力がある。
写真のおかげで、シュリーマン自身の人柄を想像しつつ読んだため、さらに楽しめました。
また、江戸時代に興味をもって勉強している人なんかにはとても貴重な資料ともなる本だと思います。
本当にお勧めの1冊でした。以前読んでしまったけれど、「古代への情熱―シュリーマン自伝」もまた読んでみたい。。
こちらも同時に105円で手に入れたので、本棚に仲良く並べておこう。
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