5/5、かねてより予約していたイタリア映画祭に行ってきました!!
http://www.asahi.com/event/it09/index.html
2009年4月30日(木)~5月5日(火) 有楽町朝日ホール
観た作品:「やればできるさ(Si può fare)」※リンク全作品紹介
[2008年/111分] 監督:ジュリオ・マンフレドニア (Giulio Manfredonia)
=法律によってイタリアで精神病院の全廃が進められていた1980年代のミラノ。労働組合員のネッロは、革新的な考えのために疎まれ、元精神病患者たちがい る施設に左遷される。精神病の知識は何もないが、元患者たちと平等に接するネッロ。労働の尊厳を固く信じている彼は、元患者たちの背中を後押しして事業を 立ち上げようとする。一体となって困難を乗り越え、理想に向かっていく前向きな姿に励まされる実話を基にした喜劇。08年ローマ映画祭招待作品。=
感想:
おもしろかった!!「喜劇」となっていたけれど、涙もシリアスもある作品でした。
精神病の知識なしで導いていく・・っていう部分には危うさを感じたけれど、(ここはフィクションかなぁと思ったけど)、元患者に対等に・全力でぶつかっていくネッロに拍手喝采。哀れまれたり・見下されたり・あきらめられたりすることが一番最悪だと思います。。
それから個人的に面白かったのは、「性欲の処理」の問題。
元患者の訴えから精神安定剤(副作用として眠気・だるさ・性欲減退など)を減らしていくことで、患者の元気が出てくる⇒男性患者の場合、当然特に性欲も回復してくる。これが満たされないやるせなさ?せつなさ??切実さ??? 女性には計り知れない、男性にとって一番重要な「人権」。
そして、イタリア人らしく、(イタリア人に限らず)、うまく「処理」できた後の男性患者たちの大喜び爆発状態のシーンが一番面白かったかも(^^;
ともかく、ネッロはじめ一人一人の人物が生き生きしていて、元患者たちについてはその人間性を回復していく(どんどん個性も際立っていく)様子がとてもあたたかく描かれており、ラストまで充分楽しめました。
ぜひ日本公開してほしい作品です。
・・・
それから、池袋に移動して、「タヲリズム2009」を見に行きました!
これは、和太鼓バンド「GOCOO」のリーダー浅野香さんが主催している「タヲ太鼓道場」の発表会イベントです。
1部~3部構成で、13:00~18:45の超長丁場イベント。
そして、3部でGOCOOのライブ、30分のみの予定だけど、これが無料で聴けるっていうのはとんでもなくお得です!!
結果
すばらしかった~~!!!
とくに、子供から初心者から様々なメンバーの方々の演奏を聴いて、だんだんレベルが上がっていき、クライマックスがGOCOOの演奏だったので、GOCOOのすごさ?が心から実感できました!!アンコールまでやってくれて最高♪
「うまい」と「芸術」は違う。(もっと表現力がほしい(^^;)
「うまい」は、まだその演奏の先に見えるものがないけれど(この人うまいなぁ。。練習すごいしてるんだろうなぁ。。とかそういう「前」のイメージを喚起する)、「芸術」の域に達してしまうと、その向こう側がある。その演奏者自身や会場の造りや演目やとかそういったことがどうでもよくなって、その演奏自身から伝わってくるメッセージや力を感じることができます。。。観ているがわも没頭してしまう。
GOCOOの演奏は始めてみたときからもどんどん進化していて、すでに芸術の域に達してるなと思ってしまいました。
やはり観に来ていた外人さんの開口一番のコメント、「GREAT!!!!!」がまさにぴったり!!
それにしても、リーダー、浅野香さんのカリスマ性はすごいです。これだけの規模の人間をひとまとめにする力が確実にあって、みんな浅野香さんを頂点に・目標に・支えに動いている。容易に宗教法人に移行できるほどこの人のパワーはすごいと思いました。。(^^;
そんなわけで「芸術」を満喫した、とっても得をした一日でした!!
ジュリオ・マンフレドニア監督とタヲメンバーに感謝。。
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